2017年12月26日火曜日

大イワナがうじゃうじゃいる淵 その2

前回のつづき。

父がでっけーイワナを釣らせてくれるということで午後の4時を過ぎてからの出発。

向かった先は足尾銅山で有名な渡良瀬川の上流。



渓流釣りといえば朝早く行くというのが普通でしたから半信半疑で車に乗り込みました。

車の中でそこの川の話を聞きました。

その沢は地元住民のあいだでは魚の住まない川といわれているらしく。

というのも足尾銅山は江戸幕府直轄の銅山として栄え日本の銅のおよそ半分を生産するほどの大銅山。

しかしその裏では銅を精錬する際にでる毒性の強い廃棄物を川へ垂れ流していたそうで。

地元住民は自分が生まれた時からそんな状況ですから、そもそも銅山周辺を流れる沢に魚が住んでいるなんていう認識はなかったのでしょう。

父も地元のおじさん連中にこの沢には「魚なんかいやしねぇんべよ」とよく言われたそう。



ところがですよ。

父が言うには夕方になると淵からイワナがうじゃうじゃ湧いてくるというのです。

しかも尺上のでっけーやつ。

本当にそんなところがあるのか。。。

しかも今からそこへ行くということは車から降りてすぐのところじゃないと間に合わないし。

暗くなってから帰りの山道を歩くのも怖いし。。。

そんなこんなで渡良瀬渓谷鉄道(足尾線)の◯◯駅をすぎたころにはけっこうな夕方具合になってきて。

いくつかの流れを通り過ぎやっと目的の沢に到着。

車をガードレールすれすれに寄せて駐車。

そのガードレールの足に3mくらいのトラロープをくくりつけて降りれば目的の釣り場。

そこは巨岩の上でいわゆるゴルジュ帯の深いトロ淵。

まだ時間はちょっと早かったと思う。

父が様子を見てもう少しだなと言う。

僕は未熟ながらに思いました。

こんなとんでもなく深い淵にたとえイワナがいたとしてもどうやってテンカラで釣るの?

いまいち気乗りしないままでしたがすでに準備は出来ていました。

作り方を教わって何日も何回も練習して一生懸命作った自慢のテーパーラインと丁寧に巻いた真っ黒な逆さ毛鉤。

水面は静まり返っています。

まだ打つなよ。

父の合図を待ちます。

ここのイワナはすんげ賢いから無駄打ちすると出てこなくなる。

まるでマグロ一本釣り漁船に乗ったかのような状態です。

6時45分を過ぎたころ。

まだかな。。。

さすがに暗くなってきたしちょっと怖いなぁと思った時。

出た!!

あそこ!!

上流側にある滝の釜とこのトロ淵をつなぐ流心です。

父が指差す方を見ると信じられない光景。

え!?

大イワナがゆらゆらと淵の底からあがってきて流れを一周しふたたび奥底へ消えた。

なんだいまのは!

するとその直後にさきほどよりもひと回り小型のイワナが列をなして水面に浮いてきたのです。

それが何匹も何匹も列になって。

小さいといってもどう見てもみんな尺イワナ。

どれでも好きなやつの鼻っ面に毛鉤を打ち込んで誘ってみろ。




つづく



またどこかの山でお会いしたらお願いします。
DaisukeTsuchiya


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